メルセデス・ベンツ:SLクラス中古車情報!カタログ・在庫
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中古車在庫情報・カタログ情報や最新ニュース、オーナーの口コミなど♪ メルセデス・ベンツ:SLクラスの概要♪初代 W198(1954年-1963年) 2代目 W113(1963年-1971年) ![]() 300SL、190SLに続く第2世代のSLとして1963年のジュネーヴ・モーターショーで機械式燃料噴射装置(ボッシュ製)付き2.3L 直6SOHCエンジンを積んだ230SLがデビューした。 車の性格としてはスポーツ性の高い300SLよりもツーリングカー的な要素の強い190SLに近いもので、自社製4速ATやパワーステアリングも用意されていた。 しかしながら、レーシングドライバー並みの腕前をもつ技術担当重役ルドルフ・ウーレンハウト(Rudolf Uhlenhaut)が運転する230SLは、レーサーのマイク・パークス(Mike Parkes)が運転する3Lエンジン搭載のフェラーリ250GTが47.3秒で周回したサーキットを47.5秒で走るという実力ももっていた。 スタイリングは当時のダイムラー・ベンツ社のデザイナーであったフランス人のポール・ブラック(Paul Bracq)によるもので、「パゴダ・ルーフ」と称される屋根の中央が左右より低い逆反り形状になっているのが特徴である。(この屋根の形状は次の3代目 R107にも引き継がれる) 車体形状は、
の3種類があった。 1967年、機械式燃料噴射装置付き2.5L 直6SOHCエンジンを積み、後輪もディスクブレーキ化した250SLへ移行。 1968年、機械式燃料噴射装置付き2.8L 直6SOHCエンジンを積んだ280SLへ移行。 高まる環境への配慮や安全性能の向上を目指して、1971年に後継モデルである3代目 R107へと移行する。 3代目 R107(1971年-1989年) ![]() 1971年に登場。シャシーコンポーネンツはミッドサイズのW114から取られ、エンジンはSクラスの物を搭載している。着脱可能なハードトップ/ソフトトップを持つ2シーターのSLのほか、ホイールベースを10インチ(254mm)延長し、4シータークーペとしたSLC(C107)が登場している。後者は生産終了となったSクラスクーペ(W111/112)の後継モデルとしての役割も兼ねていた。 R107系は1971年から1989年までの長きに渡って生産され、総生産台数は237,000台にのぼる。このうち約2/3はアメリカで販売された。これらは先代モデルに比べ大きく、重く、豪華になったことで、SLの頭文字は300SL時代の「シュポルト・ライヒト」から「スーパー・ラグジュアリー」に変わったことを意味していた。 1971年4月に350SLが、同年10月には350SLCが生産を開始。なお、アメリカ仕様は発売当初の1972年モデルを350SL/SLCとして販売しているが、450用の4.5リッターエンジンを搭載している(1973年モデルから450SL/SLCに改称)。1973年3月より欧州地域でも450SL/SLCを発売。1974年7月にはエントリーモデルの280SL/SLCを追加。 1977年9月には高性能版450SLC 5.0を追加している。搭載されるエンジンは450系をベースにストロークを延長した5リッターのものでシリーズ最強の240馬力を発生させる。これは同馬力ながらも後の500系とは違う専用ブロックである。ボディにも幾つかの変更が見られ、トランクリッドが軽量タイプに変更されるほか、フロント/リアには大型のスポイラーが装備されている。 1980年に大規模なマイナーチェンジを行い、V8エンジンをW126と同型の物に変更する。これに伴い350、450、450 5.0の各V8モデルは380SL/SLCおよび500SL/SLCとなる(直6エンジンの280系は継続)。同時にATも3段から4段に変更されている。しかしながらSLCは1981年にSクラスクーペ(C126)が登場すると生産を終了。SLCの総生産台数は62,888台であった(うち450SLC 5.0は1,636台、500SLCは1,133台)。残ったSLシリーズはV8エンジン搭載車に改良が施され、パワーを抑え燃費性能を上げる効率型に変更された。 1986年には最後のマイナーチェンジを行い、280SLは新しい直6OHCエンジンの300SLに、380SLはトルクをアップさせた420SL(欧州仕様のみで、米国では560SL)に置き換えられた。エンジンに変更が無い500SLも出力が向上している。同時に外装はエアスポイラー形状が見直され、アルミホイールが14インチから15インチの新デザインに改められている。これはパワーアップによりブレーキローター/ディスクが大型化されたためだ。なお、サスペンション・ジオメトリーの見直しも行われ、アームの変更によるトレッドの拡大も行われた。 1989年に後継のR129系へモデルチェンジを果たし、メルセデス・ベンツ最長の18年間に渡る生産にピリオドを打った。その1989年に登場するゲレンデヴァーゲン(Gクラス)(W463)は2009年現在も生産を続け、R107系の記録を超えているが、厳密にはオーストリアのシュタイア・プフ社の生産車両なので、ダイムラー・ベンツ社製の乗用車という観点では未だこの記録は破られていない。最終生産車の500SL(アストラル・シルバー色)はドイツ・シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツ・ミュージアムに保管されている。 日本仕様車はウエスタン自動車(現ヤナセ)より輸入され、外装はヨーロッパ仕様の物と同一であるが、70年代の度重なる排ガス規制によりエンジンはアメリカ仕様と同様に大幅なパワーダウンを余儀なくされた。 初年度の1972年には350SLと350SLCを導入。翌1973年には450SL/450SLCに置き換えられる。1981年の380SEC導入に伴いSLCの販売が終了し、450SLは380SLとなる。そして1986年より380SLに代わり560SLを導入している。なお、560SLはアメリカ、日本、オーストラリアのみで販売され、本国を含む欧州地域では販売されていない。
4代目 R129(1989年-2001年) ![]() 1989年、18年ぶりにフルモデルチェンジし、4代目が登場。幌には電動ソフトトップを採用する。 日本には5.0L V8エンジンを搭載した「500SL」が導入された。価格は1380万円で左ハンドル仕様のみ。 1991年、「500SL」に右ハンドル仕様を追加するとともに1631万円に値上げした。 1992年、6.0L V12エンジンを積む「600SL」を追加。1993年、「600SL」をベースにAMGによってチューニングされたエンジンを搭載する「600SL 6.0 AMG」を追加。 1994年、マイナーチェンジ。モデル名が変更となり、それまで排気量を表す数字の後ろに付いていた「SL」が数字の前に付けられる。同時に直6モデルの「SL320」を追加。全車に5速ATを採用。 1996年、「SL500」をベースにAMGがチューンした6.0L V8エンジンを搭載する「SL500 6.0 AMG」を追加。 1998年、「SL320」の直6エンジンがV6エンジンに置き換えられ、「SL500」のエンジンも新型の5.0L V8となる。同時に「SL500 6.0 AMG」を廃止し、新たにボアアップした5.5L V8を積む「SL55 AMG」が登場。 また、「SL73 AMG」を追加。このモデルはSLクラス史上最も強力な自然吸気エンジンであるAMG製の7.3L V12を搭載する。 2001年、12年にわたる生産を終了し、5代目(R230)へと移行する。
5代目 R230(2001年- ) ![]() 2001年、フルモデルチェンジし、5代目に移行。10月、日本ではまず「SL500」が発売。 2002年、AMGモデルの「SL55 AMG」を追加。AMG製のエアロパーツ、アルミホイール、強化ブレーキとスポーツサスペンションを装備。 2003年、V6エンジンモデルの「SL350」とV12エンジンモデルの「SL600」を追加。 2004年、「SL55 AMG」にF1セーフティカーの技術をフィードバックし、さらなるチューニングを施した「パフォーマンスパッケージ」を設定。「SL500」に7速AT(7G-TRONIC)を採用。同時にSクラスにも搭載されている6.0L V12ツインターボエンジンを積むAMGモデル「SL65 AMG」を追加。 2006年11月、マイナーチェンジ。「SL350」には新世代の3.5L V6エンジン(272)と7速ATが搭載され、「SL550」には新世代の5.5L V8エンジン(273)が搭載された。また、「SL600」とAMGモデル「SL55 AMG」のエンジンの出力とトルクが若干向上している。 2008年5月、マイナーチェンジ。フロントマスクの変更が行われ、丸目4灯からつり目のヘッドライトに変更された。テールランプは前モデルとほとんど変わらない意匠となった。新機能としては可変ステアリング機構であるダイレクトステアシステムの採用、ヘッドレストから温風が吹き出すエアスカーフが採用された。また、「SL55 AMG」が廃止され新たに「SL63 AMG」が追加された。 2008年10月、「SL65 AMG」をベースとして、カーボン素材のボンネット等を採用する事で軽量化を図った「SL65 AMG Black Series」を追加。搭載エンジンは「SL65 AMG」と同じであるが、専用のインタークーラーやエグゾーストシステムにより大幅に出力を向上させている。日本では2009年春頃から配車開始となるが、少量生産品である為に日本向けではわずか「12台」の導入となる。
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