メルセデス・ベンツ:Sクラス中古車情報!カタログ・在庫


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 メルセデス・ベンツ:Sクラスの概要♪


初代 W116(1972年-1980年)

W108/W109の後継であるW116は1972年に登場した。このW116から正式に「Sクラス」と名付けられた。前モデルのW108/W109と大きく変わったのが外見のデザインである。特に、ヘッドライトはW108/W109が縦目のヘッドライトだったのに対し、W116は(現在の乗用車と同じ様な)横長の異型ヘッドライトを採用している。ターンシグナルレンズは、大型化されている。

エンジンは、2800ccの直列6気筒、3500ccと4500ccのV8に加え、戦後最大級となる6900ccのV8エンジンがラインナップされていた。この他、米国とカナダ向けの3000ccの直列5気筒ターボディーゼルエンジンもあった。

安全面では、事故の衝撃から乗員を守るパッセンジャーセルをはじめ、リア車軸上に設置されたフューエルタンク、運転者の傷害を軽減する4本スポーク・ステアリングなどの採用がある。さらに、1978年にはボッシュ製の電子制御ABS(前輪)のオプションが新たに設定された。

全世界で47万3,035台売れ、歴代SクラスではW126の次に売れたモデルとなっている。


2代目 W126(1979年-1991年)

W126は1979年9月にフランクフルト国際モーターショーで初公開された。側面には「サッコプレート」と呼ばれる大型のプロテクターが付き、他車のデザインにも少なからず影響を与え、流行のスタイルとなった。ドアサッシュはボディと同色に塗られ、メッキモールディングが施されている。歴代モデルでは最長の12年間の長きにわたって製造・販売された。

主な安全機構に、「エアバッグ」や衝突時にシートベルトを巻き上げる「シートベルトプリテンショナー」がある。500SELには「ハイドロニューマチックサスペンション」がオプション設定される。オートマチックトランスミッションは4速となった。

初期のエンジンラインナップは、直列6気筒の2.8L、V8の3.8L、5L、直列5気筒ターボディーゼルの3Lであった。

年次改良では、直列6気筒の2.8Lが3Lに、V8の3.8Lが4.2Lに、同じくV8の5Lが5.6Lに排気量アップされ、直列5気筒ターボディーゼルの3Lは6気筒化された後、3.5Lに排気量アップしている。

他国の初期仕様は本国仕様とパワーの差が大きかったため、並行輸入車を買い求めるオーナーも少なくなかった。

全世界のW126の総販売台数は81万8,063台に上る。12年間販売されたためであるが、年間の販売台数に換算しても歴代トップの売れ行きである。


3代目 W140(1991年-1998年)

W140はSクラスの中でもボディサイズが一番大きいモデルである。ドアサッシュは細く、センターピラーはブラックアウトされ、ボディと一体化したフラッシュサーフェス構造となり、空気抵抗の軽減を図っている。フロントマスクは先代のデザインを継承しつつも、傾斜のきついスラントノーズとなり、W126の気品さとは一味違う、押し出しのある力強いデザインとなった。ウィンドウは2重となったため、初期型の車両重量はかなり重い。

マイナーチェンジでは軽量化が図られ、モデル表記が従来の500SELから、S500に変更された。外装面では従来アンバー色だったフロントターンシグナルレンズがクリア化された。ただし、米国仕様の場合、灯火規定で一部がアンバー色となっている。またリアのテールレンズのデザインも変更された。V12エンジン車のグリルは、目の細かいグリルに変更されている。

W140の発売当初、欧米ではV12エンジンが嫌われ、低排気量エンジンが好まれた。EクラスがW210にモデルチェンジするまでは、同じ価格帯のEクラスとSクラスを比較した場合、Sクラスの下位モデルを選ぶ傾向が多かった。

全世界の総販売台数は、40万6,532台であった。


4代目 W220(1998年-2005年)

販売面で不振だった先代モデルの反省により、大幅にコンセプトを見直したモデルである。ボディサイズはW140より一回り小さくなり、フロントマスクは小さめのラジエターグリルと丸みを帯びたヘッドランプで、威圧感を与えないフレンドリーな外観となっている。重量増の一因となっていた2重窓が薄く(空気層が無く)なり、ドアはプレスドアとなっている。室内はW140に比べ広くなっている。

装備面では「ナビゲーションシステム」の導入や、余分な燃料消費を抑えるため、シリンダーを一部カットする「アクティブシリンダー」の採用などがある。また、Sクラスでは初の4輪駆動車である、「4-MATIC」が登場した。

W220は依然高額な車種であるにもかかわらず、先代モデルより敷居を下げた印象を与えたため、販売面では好調だった(総生産台数は48万5,000台にのぼる)。しかしその一方で、ユーザーからは、「デザイン、作りが安っぽい、高級車らしさに欠ける。」といった指摘もあった。


5代目 W221(2005年- )

現行モデルであるW221は、2005年9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。日本では同年10月より販売を開始した。

先代のW220の反省からより贅沢に、Sクラスらしい品格を取り戻している。ボディサイズは拡大されたが、前後が絞られサイズの割にはやや小ぶりに見える、オーナードリブンカーを意識したデザインになっている。大きめのキャビンと短めのトランクリッドは世界のトレンドに沿ったものとなった。

センターコンソールからシフトレバーが消え、初めて運転する人には違和感を与えることがある。

新設計の3.5L V6エンジンと5L V8エンジンは、パワーアップと低燃費化が図られている。この他、V12ターボエンジンもラインナップされる。ちなみに、日本仕様にはないディーゼルエンジンの設定もある。

1つのダイヤル操作でエアコンやカーナビの操作が可能な「COMANDシステム」や、シフトノブの代わりにステアリング近くのレバーで操作する「ダイレクトセレクト」は、「BMW・7シリーズの模倣ではないか」という指摘も少なくない。しかし、そうした指摘を覆す走行性能、安全性能、快適性を持ち合わせた、世界を代表するモデルであることに変わりはない。

参照 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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