フォルクスワーゲン:シロッコ中古車情報!カタログ・在庫


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 フォルクスワーゲン:シロッコの概要♪


初代(1974-1981年)

偉大なロングセラー・ビートルがゴルフTに世代交代した1970年代前半、ビートルをベースに1950年代以来長らく生産されてきたクーペモデルであるカルマンギア・クーペの世代交代もまた不可避となり、ゴルフTをベースに開発されたのがシロッコで、ゴルフTに数ヶ月先立つ1974年3月に発売された。なお、初代・二代目とも、カルマンによって生産された。

機械的はゴルフをベースとしていたが、より低い車高とスポーティーな操縦性のために大幅に手が加えられていた。長いノーズ・大きく傾斜したフロントスクリーン、短くカットされてスポイラー風に処理されたハッチバックテールが清新なスタイルは、パサート・ゴルフTなどの一連の新世代フォルクスワーゲン車同様、イタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロのデザインであった。このスタイルは1976年にデビューした日本のホンダ・アコード(初代)にも大きな影響を与えている。車体寸法は全長3855mm・全幅1624mm・全高1309mmであった。

エンジンは水冷直列4気筒SOHCで1100cc60馬力と1500cc70/85馬力の3種が用意され、1975年にはゴルフGTI同様の1600cc燃料噴射版の「GTI」も追加された。アメリカ向けの排気量は排気ガス対策のため後に1700ccに拡大された。1500cc85馬力の「TS」版以上とアメリカ向け車両には丸型4灯ヘッドライトが与えられたが、「LS」以下のグレードは角型2灯式が装備されていた。

発売後の主な変化としては、1976年後半からワイパーが通常の2本からシングルワイパーに変更され、1978年にマイナーチェンジを受けてサイドマーカーランプがバンパーからグリル両端に移設され、バンパーも黒のプラスチック製に換えられたことが挙げられる。

初代シロッコは好評で、オペル・マンタやフォード・カプリなどのライバルをしのぐ販売成績を収め、1981年までに504,153台が生産された。


二代目(1982-1992年)

1982年に登場した二代目はゴルフU同様、ジョルジェット・ジウジアーロの手を離れ、フォルクスワーゲン社内でデザインされた。実用車であるゴルフやパサートではそれほど問題にはならなかったが、シロッコの場合、デザインの内製化によってスタイリングの切れ味が落ちたことは顕著で、初代ほどの人気を得ることができなくなった。7年間で50万台以上が生産された初代に対し、10年間で291,497台という二代目の販売成績が市場の評価を物語っている。

ボディデザインは大幅に変わったが、プラットフォームは初代を流用していた。デザイン上の特色は当時流行のリアスポイラーがテールゲートのウインドウ下端より上に装着されていた点が挙げられる。80年代にふさわしく装備は充実し、本革シートやパワーウィンドーが選択可能となったが、初期型ではパワーステアリングが未設定で、特に導入当初の日本市場では不評を買った。

1984年には早くもマイナーチェンジを受け、ブレーキ系統の改良、スペースセイバー型スペアタイヤ採用による燃料タンク容量拡大、エアコンの改良などが行われた。1986年にはDOHC16バルブエンジン搭載車が追加された。これはゴルフGTI-16Vと同じエンジンであったが、外観上の変化はエンブレム程度であったゴルフとは対照的に、シロッコGTI-16Vではオーバーフェンダーを含むフルエアロキットも装備され、外観のスポーティー度を高めた。

ゴルフVをベースにしたより本格的なスポーツクーペ・コラードが1988年に登場すると、シロッコはアメリカや日本など大半の輸出市場で消滅したが、ドイツ国内向けには1992年まで生産が続行された。


三代目(2008年-)

2006年のパリサロンで「フォルクスワーゲン・アイロック(Iroc)」というコンセプトカーが発表されて二年後の2008年になって、三代目シロッコは発売された。コラードが1995年に消滅以来13年ぶりのクーペモデル復活であった。全長4256mm・全幅1810mm・全高1404mmという幅広く短い、ロングルーフを特徴とする独特なそのスタイルからは先代との共通点は伺えないが、かつてのシロッコの精神的な継承者であるとされている。エンジンは最新のゴルフYと共通の、VW得意のツインチャージャー直列4気筒1400cc120-158馬力、2000cc197馬力、2000TDI140馬力が用意されている。

参照 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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