ロールスロイス:シルバーセラフ中古車情報!カタログ・在庫
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シルバーセラフ中古車総合情報
ロールスロイス:シルバーセラフの概要♪
シルバーセラフ(1998〜2003年)
1998年5月に、従来のシルヴァースピリットに代わり、シルヴァーセラフ(セラフ=熾天使、光、情熱、純潔の意味でもある、最高位の天使にあたる名称)を与えられ、18年ぶりに新型が発売された。ハンドスプレーとロボット塗装でラッカー仕上げされた外装は角がとれて曲面になり、ロールス伝統のエレガントで流麗なスタイルに改められた。伝統の威風堂々のパルテノングリルを備え全長は約110mm、車幅は約40mm、全高も約30mm広がり大型化した。Cd値は0.38と従来に比べると空力面も進化した新ボディとなっている。CADによる設計で、従来の英国車特有の柔らかい車体剛性は約65%も向上し、前後重量配分も50:50となった。ボンネット、ドア、トランクが従来のアルミからスチール製に変更されたが、車重は約160kg程軽量化に成功している。前モデルまでは、車体は社外のコーチワークで全てハンドメイド製造されていたが、自社の英国クルー工場で一部分をロボット製造工程となった(自動化率は全体の約5%程度)。
機関については、合併吸収劇のはるか以前に既にBMW援助の元で「P3000」のコードネームで新型機シルヴァーセラフ開発中の1994年12月には、BMW製V型12気筒エンジン供給の合意が成立しており、ついにロールス自社製のV型8気筒OHVエンジンは姿を消して、新しいエンジンが搭載された。5390ccのV12SOHC24バルブを縦置きFRで搭載し、最高出力は326PS/5000rpm、最大トルク50.2kgm/3900rpmで、ZF製5速コラムオートマチックの組み合わせで、0→100km/hは7.0秒で加速し、最高速度は225km/hに達する。サスペンションは前後ダブルウイッシュボーン/コイルの組み合わせに電子制御可変ダンパー車高自動調整仕様でスタビライザー付き。従来の車重に対してフェード気味の弱いブレーキも強化され、ABS付きの油圧式サーボを備えた4輪ベンチレーテッドディスクとなり強化された。電子制御トラクションコントロールもブレーキやアクアプレーニング現象まで対応した仕様が装備された。タイヤも235/65で7J16インチの純正アルミ付き。ステアリングはラックアンドピニオン方式で従来の曖昧でおおらかなフィールが改善されて現代化されクイックになり、従来型の後席重視と比べて、装備品も含めて車両全体的に運転者向けに振った要素が数多くでている。これは本国(英国)では世代交代により、オーナードライバーが増えている事情等に対応した仕様となっている。トランク容量は374Lとなり約24L程積載容量が拡大している。また、ロールス・ロイスは伝統的にエンジン性能を公表してこなかったが、本モデルはドイツ資本のBMW製エンジンということもあって、その伝統を破ってエンジン性能を初めて公表している。
ベントレー・アルナージはシルヴァーセラフの兄弟車である。エンジンは当初、BMW製V8気筒エンジンをコスワースがツインターボ化した物が搭載されていたが、後にV8気筒OHVターボエンジンに変更された。アルナージにはクーペモデルのブルックランズ、オープンカータイプのアズールが存在する。
内装は本木目(ウォールナットの周辺にさらに極細木目を埋め込んだテクスチャー)のロールス伝統のインパネを持ち、最新のコンピューター工作機械の採用で、従来は配置が難しい曲面部分にも本木目が付くようになった。エアバッグ内蔵本革ステアリングのセンターパッド両脇にも本木目が配され、ドアの開閉に連動して、乗降しやすいように自動でチルト可動する。各種スイッチやメーターリング、エアコンルーバー等に上質のクロームメッキが施され、高級感を醸し出している。シートは伝統のコノリーレザー(本革)で前席背面にはピクニックテーブルを格納装備。Cピラー内側の左右には伝統の鏡も装備される。これだけの外寸ながら前、後席ともに比較的タイトで高貴な品格ある室内構成となっている。サンルーフはオプションで装着車は約15%程度。
全長5390mm、全幅1930mm、全高1515mm、ホイルベース3115mm、車両重量2300Kg
マイナーチェンジでインパネ中央に純正DVDナビが装着され、フロントのウインカーがクリア化された。他小変更され、ドアミラーがメッキからカラード仕様も存在する。
2002年にVW傘下での製造・販売中止。ロールスのこれまでのフルモデルチェンジされた各モデルは1世代あたり、約20年近く長期に渡り、改良されながら製造・販売されるが、このシルヴァーセラフは、上記の時代背景の中、わずか5年と短命で終焉を迎えた。1998〜2003年間の製造販売数は不明(車両本体価格3180万円)。2003年に後継車としてBMW傘下による新世代のロールス・ロイス・ファントムが登場した。ベントレー・アルナージは現在もVW傘下で製造・販売中である。
参照 :
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』