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2002年3月のサロン・アンテルナショナル・ド・ロトで550の後継車種として発表。
5.75Lのエンジンを搭載すること、550から改良(伊:modificato)が加えられていることから「575M」の名称が付いた。デザインを担当したのはピニンファリーナである。
エンジンは550のティーポF133型 5.5LV12エンジンを改良し、ボアアップしたティーポF133E型 5.7LV12エンジンをフロントに搭載する。このエンジンは最高出力515PS/7,250rpm、最大トルク60.0kg・m/5,250rpmで、550比では15PSの出力アップ、3.0kg・mのトルクアップを達成している。
トランスミッションは従来の6速MTと6速セミAT(F1マチック)を用意している。なお、575MはフェラーリのV型12気筒モデルでの初のF1マチック採用車である。F1マチック搭載車はステアリングのパドルで変速を行う。
同年5月、日本で発売された。価格は6速MT車が2,470万円、F1マチック車が100万円高の2,570万円であった。
2005年にカロッツェリア・スカリエッティ・プログラムに「GTCパッケージ」が追加された。日本への導入は僅かである。
2005年に生産を終了し、後継車種の599にバトンタッチした。
575GTZ フェラーリコレクターでもある(株)伊太利屋代表、林良至のオーダーにより、ザガートで2台製作されたワンオフモデル。デザインは同社チーフデザイナー原田則彦。
1号車はガンメタリックとシルバーの2トーンにタン内装、2号車はブラックにダークグリーン内装。
575GTC レーシングモデル。2003年のFIA-GT選手権に投入され、第9戦でデビューウィンを飾っている他、プライベーターの手によりル・マン24時間レースにも参戦した。