マセラティ:クアトロポルテ中古車情報!カタログ・在庫


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 マセラティ:クアトロポルテの概要♪


初代(1963-1969年)
2代目(1974-1978年)
3代目(1976-1990年)
4代目(1994-2000年)

5代目(2004年-)

概要
4代目が生産中止されて以降しばらくラインナップから外されていたクアトロポルテであったが、2003年9月に開催された第60回フランクフルトモーターショーで再び5代目となる新型モデルが発表され、翌年春から欧州各国で順次デリバリーが開始された。 究極のイタリアンデザインを表現したとされる独特のエクステリアのデザインは、同社のモデルとしては半世紀ぶりにピニンファリーナが手がけたもので、当時同社に所属していた日本人カーデザイナー・奥山清行によるもの。 開発に際しては、当時マセラティの親会社の立場にあったフェラーリの技術を積極的に採り入れており、性能・信頼性の両面で従来モデルより大幅に進歩し、実際市場からも好評価を得ている。搭載されるエンジンは4.2L/400馬力のV8・DOHC32バルブで、フェラーリF430の物とベースが同じ。車両型式はGH-MQP。


詳細
発表当初のグレード展開は「デュオセレクト」(DuoSelect)と呼ばれるセミオートマティック・トランスミッションを採用した「クアトロポルテ」の単一グレードのみであったが、後に幾つかのグレードが追加された。またミッションについては、市場の要望に応える形で通常のオートマチックトランスミッションも追加設定された。

全長は5m超、全幅は約1.9m、重量は2トンに迫ろうかという巨体であるが、操安性は極めてナチュラルである。さすがにライトウェイトカーと同様な軽快さはないが、コーナリング性能は巨体を意識させない程レベルが高く、ステアリングの切り込みと同時にノーズからインに入って行く感覚が伴う。これにはエンジン搭載位置が完全にホイールベースの内側に収まっている事が奏功していると考えられる。またミッションについてもデュオセレクト搭載のモデルではミッション本体がリヤアクスル直前に配置される(いわゆるトランスアクスル)方式とされている事から、前後重量バランスが前:47、後:53と最適化されており、運動性能の向上に一役かっている。またオートマティックモデルはミッションの搭載位置が通常通りエンジン後方とされているが、それでも重量バランスはスポーツカーとして理想的な値である前:49、後:51とされており、基本的なキャラクターはデュオセレクトと変わらない。

なお、この手の中規模生産数の車の割には内外装のカラーの選択肢が比較的多く、エクステリアだけでも10色以上のカラー選択が可能である。インテリアに至っては、シートの内側と外側で異なるカラーを選択できる事に始まり、パイピングのカラー、ダッシュボードの上側と下側のカラー、ステアリングや天井やカーペットのカラー等、インテリアの大部分のカラーや素材を複数の選択肢から発注時に選択する事ができ、これら組み合わせを全て合計すると、実に400万通りにもなる。またホイールデザインやブレーキキャリパーのカラーまでも選択する事ができ、2つとない独自の個体に仕上げる事が可能である。 また、旧来のマセラティのイメージからは想像に難い現代装備も揃えられており、一例として、電磁ラッチ式のドア・トランクオープナー(トランクにはオートクローズ機能付き)、室内赤外線感知センサー付きのセキュリティーシステム、電磁式パーキングブレーキ(自動解除機能付き)、リービングホーム機能(サイドミラーランプ付き)、レインセンサー式オートワイパー、オートライト、電子施錠グローブボックス、マッサージ機能・ベンチレーション機能付きシート、自動防眩ミラー、コンソール画面で任意に設定可能なオートロックや乗降時のコンフォートアクセス等、数々の快適装備が備えられた(一部オプション含む)。

市場からは、その走行性能の高さや、ラグジュアリーな内装や数多くの快適装備、エレガントさとスポーティーさを兼ね備えた佇まい、そしてそれらが信頼性の高い技術の上に成り立っている事等から、「4ドア版フェラーリ」と比喩される等好評を博した。事実、例えば日本に於いては、この5代目クアトロポルテの存在により、年間販売台数は記録を更新し続けている。また、好調な売れ行きを背景に、5代目クアトロポルテのコンポーネンツをベースにした派生車種としてマセラティ・クーペの後継車の開発が始まり、2007年にマセラティ・グラントゥーリズモとして発表された。

2008年10月にはマイナーチェンジが行われたが、元々の評価が高く販売台数の低下も目立たなかった為、変更は内外装の意匠変化程度に留まった。(但し前述のグラントゥーリズモのラインナップと同調させる為、排気量を4.7Lに拡大したモデルが新たに設定された。詳細後述。)


マイナーチェンジ前のラインナップ
  • クアトロポルテ 2003年9月〜
基本モデル。ミッションは6速セミオートマティック・トランスミッションの「デュオセレクト」。
2003年9月に開催された第60回フランクフルトモーターショーで発表された。
  • クアトロポルテ スポーツGT 2005年9月〜
スタイリングとドライバーズカーとしてのパフォーマンスを求めるユーザーのために開発されたモデルで、 エクステリアにはブラッククローム加工が施されたメッシュのラジエーターグリルやサイドグリル、赤いラインの縁取りが施されたトライデント・エンブレム、“Sport GT”エンブレムが装着されたBピラー、ダーククローム加工が施された20インチホイールなど、専用のデザインが採用されているほか、インテリアにはカーボンファイバー製のインストルメントパネル・フィニッシャー、アルミニウム製のペダルなどエクステリア同様に専用の装備が装着されている。 また、機構面でも、専用のセッティングが施されたトランスミッションやエキゾーストマニホールド、スカイフック・サスペンションなど運動性能を強化する専用のテクノロジーも採用されている。
2005年9月に開催された第62回フランクフルトモーターショーで発表された。同時に「クアトロポルテ エグゼクティブGT」も発表された。
  • クアトロポルテ エグゼクティブGT 2005年9月〜
スタイリングとパッセンジャーカーとしてのラグジュアリーを求めるユーザーのために開発されたモデル。
エクステリアにはクローム加工が施されたメッシュのラジエーターグリルとサイドグリル、“Executive GT”エンブレムが装着されたBピラー、ポリッシュ加工が施された19インチホイールなど、専用のデザインが採用されているほか、インテリアにはウッドとレザーのコンビタイプステアリング、リアシート・コンフォートパックのほか、内装材と同じウッド製の折り畳み式リアテーブル、アルカンターラ製のルーフライニングなどエクステリア同様に専用の装備が装着されている。
2005年9月に開催された第62回フランクフルトモーターショーで発表された。
  • オートマチックの追加 2007年1月〜
2007年1月に開催されたデトロイトモーターショーでは、既存のセミオートマティック・トランスミッショ「デュオセレクト」に加え、新たにZFと共同開発した6速オートマティック・トランスミッションを採用した「クアトロポルテ オートマティック」が追加された。
これにより「クアトロポルテ デュオセレクト」及び「クアトロポルテ オートマティック」の各ベースグレードに「エグゼクティブGT」「スポーツGT」を設定した計6モデルがラインナップされることとなった。「オートマティック」の追加設定は米国市場への本格進出を目論んでの戦略であり、「特に低速域ではデュオセレクトよりも運転し易い」という理由により一般受けすることとなり、結果的に日本でも「オートマティック」を選択する購入者の割合が圧倒的となった。
  • クアトロポルテ スポーツGT S 2007年9月〜
「スポーツGT」をベースに各部を更にスポーティー・ラグジュアリーに仕上げた、クアトロポルテの最上位グレード。2007年9月に開催されたフランフルトモーターショーで発表された。
「スポーツGT」との違いはスカイフック・サスペンションをシングルレートダンパーに変更した“パッシブ・ダンピング・サスペンション・システムの採用により、足回りが固められ、同時に車高をフロントで10mm、リアで25mm下げて低重心化が図られている。 ピレリ製タイヤも専用設計となり、フロント245/35R20、リヤ295/30R20となり、リヤはサイズが拡大されている。またブレーキはブレンボとの共同開発により、世界で初めてアルミと鉄の複合素材で作られたローターを採用、高温下での耐フェード性に優れる他、軽量化を図りながらもディスク径は330mmから360mmへと拡大され、キャリパーも1ピース構造の6ポットとされた事でストッピングパワーは更に増大されている。
またエクステリアではドアハンドルがボディと同色塗装とされ、サイドウィンドー周囲のモールやエキゾーストパイプもブラッククローム塗装となる等、差別化が図られている。インテリアにはアルカンターラ製のルーフライニングとシート中央部とステアリングのアルカンターラが標準装備とされ、フロントシートの形状自体も、よりサポート性の高いデザインへと変更されている。
ミッションはオートマチックのみの設定。日本へは2008年春より販売開始。
  • クアトロポルテ コレッツィオーネ セント 2008年1月〜
2008年1月に開催されたデトロイトモーターショーでは、デュアル・モニターLCD 10.4インチ ヘッドレストタッチスクリーンやアームレスト収納式Bluetoothキーボードなど専用の装備を装着し、モバイルオフィス環境やエンターテイメント設備が高められた「クアトロポルテ コレッツィオーネ セント」が追加された。
ただし日本では正式ラインナップの扱いにはなっていない。


パフォーマンス
クアトロポルテには、後に発表されたグラントゥーリズモにも搭載される90°V8エンジンが搭載されているが、セミオートマティック・トランスミッションを採用したモデルとオートマティック・トランスミッションを採用したモデルとでは各種スペックの詳細が異なっている。

  最高出力 最大トルク 最高速度 0-100km/h加速 重量配分
セミオートマティック 295kW(401HP)/7000rpm 451Nm(46kgm)/4500rpm 275km/h 5.2秒 47:53
オートマティック 460Nm(47kgm)/4250rpm 270km/h 5.6秒 49:51


マイナーチェンジ
5代目クアトロポルテは主要マーケット全体で好調な売れ行きを示し、2008年にはグラントゥーリズモの本格展開も手伝い、例えば日本においては、マセラティの販売台数は過去最大の580台を記録した。 そんな中、前述の通り、2008年10月には5代目初のマイナーチェンジが実施された。基本構造や機関類は前期モデルを踏襲しているが内外装の意匠が一部変更された。またミッションについてはデュオセレクトが需要減を背景にラインナップから外され、オートマティック一本となった。

具体的な変更点は、まずエクステリアではいわゆるフェイスリフトが行われ、フロントノーズ部分が前面に張り出す形となり、それに合わせてバンパーのデザインが変わり、グリルはそれまでの横格子から縦格子へと変更され、ヘッドライトもLEDのポジショニングランプを組み込んだデザインに変更となり印象が変わった。(これは同社のグラントゥーリズモのデザインとの調和を図る事も目的の一つであるとされる。)他にサイド・リヤスカートやサイドミラーのデザインが変更され、テールランプもLEDを基調とした物に変更された。一方、インテリアではナビの進化に伴い周辺パネル・ボタンのレイアウト・デザインが若干変更となった他、シートデザインの一部変更や、内装色・素材等の一部変更程度に留まった。

MC発表当初のグレード展開は「クアトロポルテ」と、排気量を4.7Lに拡大した新グレード「クアトロポルテS」の2種。後に「クアトロポルテS」を基にパフォーマンスを更に向上させた「クアトロポルテ スポーツGT S」が追加された。


マイナーチェンジ後のラインナップ
  • クアトロポルテ 2008年10月〜
マイナーチェンジ後のスタンダード・モデル。
  • クアトロポルテS 2008年10月〜
運動性能を向上させたパフォーマンスモデルで、エンジンがノーマルの4.2Lから4.7Lに拡大され、出力が400馬力から430馬力まで上がっている他、ミッションもマネジメントシステム変更により変速速度が若干向上した。(エンジンは同社のグラントゥーリズモ Sに搭載されている物と同じ。)
  • クアトロポルテ スポーツGT S 2009年1月〜
2009年1月に開催されたデトロイトモーターショーで発表されたモデルで、「クアトロポルテ S」をベースに排気系の改良により出力が若干向上し(430馬力→440馬力)、ミッションもマネジメントシステム変更により変速速度が更に向上した。またスカイフック・サスペンションをシングルレートダンパーに改め、ダンパーとスプリングを硬め、車高も落とされた。内外装では、フロントグリルがブラック塗装となり形状も逆スラント(凸型から凹型)に変更され、トライデントロゴにも赤いラインが配され、ヘッドライトの仕上げはメタリックチタン塗装となった。更にドアハンドルもボディ同色塗装とされ、20インチホイールは専用デザインとされた。またインテリアでは、シートが同社の頭文字である“M”をあしらった縫い目の物が標準設定とされ、またインストゥルメントパネルはチタン系複合素材である“チタンテックス”が標準装備とされた。(これら改良による「S」と「スポーツGT S」の関係は、エンジン出力の関係等を除くと、丁度マイナーチェンジ前モデルの「スポーツGT」と「スポーツGT S」の関係に相当する)

これにより、クアトロポルテ全体のラインナップは、ノーマルモデルである「クアトロポルテ」と、排気量を上げパフォーマンス向上を図った「クアトロポルテS」、それをベースに更なる性能向上を目指した「クアトロポルテ スポーツ GT S」の3本立て(全てオートマチック)となった。

参照 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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